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| カウンセリングとは | | 2008/05/08 | 心の問題はさまざまな形で現れます。例えば、感情の不安定さ(不安、緊張、恐怖、パニック、気分の浮き沈み、自分の気持をコントロールできないなど)、生き方や人生の迷い(これからどうして生きていくかなど)体の不調(不安になると腹痛や頭痛が起こるなど)、生活上の困難(眠れない、食べられない、食べ過ぎる、学校や職場に行けない)といったことがあげられます。こうした問題をもつ方やその家族に対して、心理学に基づいて行われる援助がカウンセリングです。今日では、服薬とカウンセリングを併用することが多くなってきており、めずらしいことではありません。 カウンセリングでは、短い期間の間にアドバイスを行うやり方もあります。しかし、すでに周りの人たちからいろいろなアドバイスをもらってきたけれど、そう簡単にはうまくいかないことも多いようです。また、アドバイスの通りにできないことで、自己嫌悪に陥ってしまうこともあります。そうした場合は、アドバイスよりもじっくりと時間をかけて、また定期的に対話を続けていくことが大切になってきます。(注1) まずは、どのような問題が起こっているのかということや、カウンセリングにどんなイメージ(期待や不安など)をもっているのか、どんな風にカウンセリングを進めていくかといったことについてカウンセラーと話しあいます。これらのことは、カウンセラーが一方的に決めるのではなく、お互いが合意の上で決めることが大切なのです。ここで納得できるかどうか、合意できるかどうかがカウンセリングがうまく行くかどうかの一つのカギです。 また、大切な話ほど、相手との信頼関係ができ、安心感をもつことができないと話せないものです。時候のあいさつなら簡単にできるかもしれませんが、気になること、経験したこと、考えたこと、気持など、プライベートな話はそういうわけにはいきません。さらに、カウンセリングでは、日常の出来事だけでなく、その時どんな気持を感じたかといったことや、カウンセリングの場面でどんな気持を感じたかといったことも話題になりますが、その後ろだてとなるのはやはり信頼関係なのです。徐々に信頼関係を作っていくことがとても大切です。 今日では、カウンセリングにはいろいろな技法がありますが、どのようなものであっても、大切なのはお互いの信頼関係です。その技法がいかにすばらしいものであっても、相手との信頼関係がなくては意味がありません。相手を信頼できないような状況では、どんなにすぐれたテクニックがあっても、カウンセリングはうまくいかないのです。 このようにしてじっくりと話していくうちに、傷ついた心が癒されたり、もつれた心がほぐれたり、混乱した心が整理されたりしていくものです。また、言葉にしていくうちに、自分にはこんな気持があるということや、意外なことを発見することがあります。なかなかカウンセリングがうまくいかない、何を話して良いのかわからないといったことも、カウンセラーと話し合ってみることが大切です。 こうしたコミュニケーションは、普段の対人関係とは少し違いますので、戸惑うことがありますが、カウンセラーと一緒に取り組んでゆくことで、あなたの生活があなたらしく、生き生きとしたものに変わり始めるのではないでしょうか。
(注1)子どもの場合や、言葉がでにくい方などの場合は、絵や遊びといった言葉意外の手段を使うことがあります。 |
| | ページTOPへ戻る |  | | よくある心の病気の紹介 | | 2007/06/04 | 第二回:不安障害(パニック障害)
不安という感情は誰にもありうる感情であり、不安を感じたことがないという人はいません。不安という感情に似た感情で恐怖というものがありますが、不安は対象がなく漠然としたものであり避けようがなくなってしまうこともあります。 恐怖は対象がはっきりしていることが多く、その対象を避けるようにすれば何も感じなくてすむようになります。 例えば、高いところが怖い(高所恐怖症)という人はそのような所へ行かなければなんともないわけです。 ところが不安は対象がよく解らないので、避けることができず、不安が更に不安を呼び、不安の悪循環という状況に入ってしまい、そうなるとパニックという状況になったりします。 漠然とした不安がつきまとっていう状態を不安障害といい、不安が昂じてパニックを起こすようになったものをパニック障害といいます。 不安を感じると、何かしら落ち着かない感じがし、動悸がしてきたり、冷や汗が出てきたり、目先のことに集中しできなくなったりします。そのようなことが続くとうつ的になってきたりすることもあります。 そして、パニックという状態になると、激しい動悸と息苦しさ、過呼吸となって、手足がしびれてきたりして、自分は死んでしまうのではないか、という恐怖感に襲われて更に不安を強くし、病院に駆け込まないといられなくなります。 しかし病院に着くと、嘘のように落ち着き、検査を色々と受けてもどこも悪くないと言われることが多く、そんな自分に不安を感じるようになります。 パニックを経験すると、そのときの恐怖感がトラウマとなって、また同じような状態になるのではないかという不安がつきまとうようになり、その不安がまたパニックを引き起こすようになったりもします。 そのようなことを経験した時は、まず本当に身体的な問題がないかと言うことを検査してもらうことを勧めます。そして何もないと言うことであれば、心療内科受診を勧めます。 この病気は薬が良く効きますので、薬を利用しながら不安に対する抵抗力をつけていくようにしましょう。 また、自分自身の努力として、不安を感じた時その不安を切り替え、他のことに意識を向けるようにすることも大切です。それが出来ると何ともなくなります。パニックなんかとは縁がないという人はそれが出来ているのです。 |
| | ページTOPへ戻る |  | | よくある心の病気の紹介 | | 2007/03/22 | 第一回:うつ病(そううつ病)
私のクリニックで、受診者のうちで最も多いのがうつ病と言えます。うつ病を簡単に言うと心身の疲れた状態と言えます。この病気になると、気分が滅入り些細なことがいつも気になり悪いほうにばかり考えて、気力がなくなってきます。仕事をしなければと思いながらも、思うように動けない自分をせめる様になって、不安がつきまとうようになります。そして、夜が眠れなくなったり、食欲もなくなり、ひどくなると、役に立たない人間だから生きる資格もないと考えて死を考えたりもするようになります。 うつ病の初期症状で、朝のきつさがあります。夜の眠りが浅く、早く目が覚めるものの身体がきつく、食事も美味しいと思えなくて、新聞を読んだり、テレビを見ても、頭に入って来ないという感じがしてきます。しかしながら、午後から夜になると元気になるという状態を繰り返す事があります。そのため自分は怠け者になってしまったと考えるようになってしまうところもあるようです。 このような状況と反対に元気過ぎて、自分は万能人間だと感じて人に迷惑をかけても全く気にせず、浪費したりするようになった状態をそう病と言います。 この二つの状態を繰り返すものをそううつ病と言いますが、うつ病の人がそう病も併発することはそれほど多くはありません。 うつ病を発症しやすい人は、生真面目、几帳面、ノーといえない、ひたすら頑張り休むことができない、融通が聞かないと言った性格特徴があります。 うつ病は適切な治療を行えば必ず治ります。そして完治するには過去の自分自身を振り返り、新しい自分になる必要もあります。
第二回は不安障害(パニック障害)について話しましょう。 |
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